●バリューパックから見えてくるもの●
2005-2/7
(月) |
アメリカ・カナダ用PSPバリューパック=PSP-1001Kの内容物 ●PSP本体(20 790円、但しACアダプター及びバッテリーパックを含む) ○PSP専用ACアダプター(3 675円) ○PSP専用バッテリーパック(5 040円) ○デモ用UMDディスク/北米仕様(非売品、日本版でもついている、単体版にもあるかは未確認) ●メモリースティックDuo/32MB(2 940円) ●PSP専用リモコン付きヘッドフォン(2 940円) ●PSP専用ポーチ&ストラップ(2 100円) ●クリーニングクロス(日本販売なし、参考:PC用の小さいサイズなら実売500円前後) ☆初回生産100万台限定☆スパイダーマン2の映画UMD(本編らしい) さらに参考までに言うと、日本版バリューパックは バラ買い28 770円のところ26 040円で販売している。 何を言いたいのかと言うと、要らないものが多すぎるのである。 はじめ3つはPSPとしては絶対必要なので解る。UMDデモも動作確認用に有効だろう。 (もっともメモステのみで動作させる人間もまず居ないだろうが) 残りははっきり言って代用品が多すぎる。 1.メモリースティックDuo/32MB メモリースティックDuoとしては最小容量クラスである。 PS2用メモリーカードの8MBから見れば4倍で、ゲームデータ用には多すぎるくらいである。 だが、SCEが想定しているマルチメディア携帯機としての音楽・映像の持ち運び用としては逆に少なすぎである。 今、世間を賑わせているiPodシャッフルの場合は512MBか1GB(=1024MB)である。 512MBは32MBの16倍の容量である、この差は音楽・映像の持ち運び用としては致命的過ぎる。 ゲーム用であるなら32MBでも別に構わないが、 元々SCE自身が想定しているマルチメディア携帯機としてのユーザーが居るなら 32MBしかないメモステは要らないものでしかない。 また、単純に市販で売っているメモステDuo/32MBはもっと安いという現実もある。 純正の安いものなら2000円でお釣りが来るはずである。 ゲームショップの大量在庫の方々は南無(-人-) 2.リモコン付きヘッドフォン 普通に持っている人間が多すぎる、重複すれば要らないそれだけ。深くは追求しない。 3.ポーチ&ストラップ そもそもストラップはまだしもポーチが要る要らないは個人によって違う。 また、PORTERとの提携でPSPの○△□×のボタンを用いたバッグだのポーチだの売っているので重複の可能性がある。 重複したらもちろんバリューパックのものは要らなくなる。 4.クリーニングクロス PC用の小さいながらも厚手のもので500円前後(実売価格)である。 眼鏡のおまけで付いてくるようなものなら100円ショップで見つかるかも知れない。 要不要で言えば要る部類に入るが、ヘッドフォン同様重複したら要らない。 以上、別売りならともかくバリューパックとして同梱するには要らないものが多すぎる。 最大の問題は、日本では単品版とバリューパックが存在したが、 アメリカ・カナダ版にはバリューパックしか存在しないのである。 また、ゲームはともかく映画・映像に関してはUMDにリージョンが存在するため日本版との互換性はない。 つまり、要らないものが多い抱合せ販売に類するものと批難されても仕方ない状態なのである。 そこまでしてPSPの価格を上乗せし、利益を確保しても仕方ないと思うのだが。 バリューパックでしか採算が取れないようなものであるなら、とっとと事業撤退して欲しい。 アメリカでは、IEですら抱き合わせ販売だ、と裁判が起こるような国である。 そのお国事情を考慮すれば、あまり売れないか売った以上の裁判費用と補償金が必要になるかが目に見えている。 別に任天堂が良いからとかそういう問題ではなく、 不採算事業なのであれば(しかもそれが初めて間もない事業なのであれば) ソニーに撤退する勇気が欲しい、そして他の事業にその分力を注いで欲しい、それだけである。 HDDレコーダーのように、低価格路線でシェアを取ったは良いが、 価格の下げすぎで原価割れする不採算事業になるなどの愚かな行為ならば ソニーという会社・ブランド・そして多くの社員とその家族のためにも止めてもらいたい。 |