●参拝する場所●
2002-4/22
(月) |
小泉首相が昨日急遽靖国神社に参拝しました。 最近中国や韓国に「8月15日前後に参拝しないように」と釘刺されたので行ったようである。 当然、中国や韓国は「遺憾の意を表明」したわけである。 何で中国や韓国が怒るかというと国が建立した靖国『神社』だからである。 中学の歴史で習ったはずだが、日本は韓国や満州を属国とした。 その際に統一の象徴として各地に建てたのが、神道の『神社』である。 当然のように神社に参拝することを義務付けていた。 もちろん神道・神社という2つの先にあるのは明治憲法で規定のあるように 神の子孫でもある現人神=天皇である。 明治政府が廃仏毀釈(仏教の建物を壊し神道の建物を建てたりするなどの改宗行為) をしたように韓国・満州にも神道を通じて天皇の地位を高めようとしたわけである。 靖国神社自体も似たような経緯で国(=旧日本政府)によって建立されている。 このような経緯があるからこそ、戦没者の慰霊があっても 日本の首相が靖国『神社』に参拝することを怒るのは当然である。 また、靖国神社に祭られているのは戦没者だけではない。 坂本竜馬などの明治政府建設に貢献した者たちや 東条英樹(字合ってます?)などのA級戦犯者たちも祭られているのである。 (西郷隆盛は明治政府に「たてつき」西南戦争を起こしたことを理由に祭られていない) つまり靖国神社というのは旧日本政府の象徴なのである! 歴代の首相が靖国神社に参拝するということは他国から見れば 今の日本も旧日本政府のしたことを否定していないと解釈できるのである。 この際歴代の首相の意図は関係なく、他国から見た意図が「事実」となる。 さらに靖国神社には上記の人間と戦死者しか祭られていない。 つまり旧日本政府のために『戦った』人間(≒軍人)のみが祭られ、 空襲などで死んでいった一般市民などは祭られてないのである! 一般市民などの慰霊の碑は靖国神社に存在せず別の場所にあるらしい(我が父談) 政府の人間が本当に戦没者に対して慰霊するのであれば、 A級戦犯者を除く全ての軍属・非軍属の慰霊の碑を 広島の平和記念公園のように『神社』でないどこかに建立すべきである! そのための費用を出したところで問題に全くならないだろうし、 むしろ議員が地元のために斡旋するよりも数十倍マシである!!! まぁそれをしないということは歴代の首相(≒自民党)が いかに第二次世界大戦の後処理を放置したか、 下手をすれば旧日本政府のやったことを容認しているのか、 と認識されても仕方がないと思う。 |