●相続の話(NHKの朝ドラより)●
2002-1/15
(火) |
すず(主人公の異母妹)が父親の相続権を主張し裁判沙汰にしようとしたのですが、 生活笑百科風にツッコんでみましょう! すずが望んでいるのは父親の店(負債を除く相続財産価格の約半分相当) ということを付け加えておきます。 1.そもそも相続権を主張するのが難しい。 父親が認知したかどうかが不明です。 死ぬ直前にすずの母親が本当のことを伝え、それに対し頷いたのですが、 頷いただけで認知とするかどうかが微妙です。 余程でないと難しいでしょう。 2.そんなに取り分がない。 1で認知したと認定されてもすずに対する相続配分が少ないです。 すずに相続権がないとすると配偶者(本妻)と子の50%ずつの相続ですが、 すず(妾の子扱い)が入っても、妾の子は戸籍上の子の半分しか相続配分がありません。 よって、法定相続は以下の通りになります。 本妻=1/2 戸籍上の子(主人公)=1/2×2/3=1/3 妾の子(すず)=1/2×1/3=1/6 これでは父親の店を貰うことなど到底不可能です。 3.任意配分でも難しい 2では負債を省いたものですが、負債も相続人全てで配分されます。 よってすず(お金持ちという設定)が負債の全てを引受ける代わりに 父親の店を相続するという申し出は可能です。 父親の店はほとんど負債ですからほぼ相殺され取り分の1/6でも十分に取得できます。 しかし、これは任意配分であるため、相続人全ての同意が必要であり、 本妻やその子(主人公)がそれを認めるはずがありません! また、任意配分なので裁判では和解交渉をするだけで判決を下すことは不可能です。 よって1・2・3よりすずが父親の店を相続することは十中八九無理です。 それなら父親の店を買い上げたほうが早いです! 頼むから生活笑百科もやってるNHK大阪さんは勉強してください!!! まぁNHK大阪全体というよりつまらんもん書いてる制作者ですが。 あまりにつまらないので新聞の見出ししか見てませんよぉ!? (家族は「つまらなくても」毎日見る習慣なので今日の放送をたまたま「聞いた」) |