エッジ×ディナの夜会話記録
注)天使のディナは「でぃな」で表記してます
第1夜
- エッジ
- とうちゃ〜く
- うん…確かに夜風に当ってたら
つかれがとれた気がするよ
- ありがとう
ディナ
- ディナ
- ちょっと、ここ…
あんたに出会った場所じゃない…
ここが思い出の場所なの…?
- エッジ
- うん…
それに、ここは昔
僕の家のあった場所なんだ
- ディナ
- 家…?
- エッジ
- この家がなくなった時
僕はまだ小さかったんで
ここでのことは、ほとんど覚えてない
- でも…
ここに来ると
なんか落ち着くんだ
- そういえば
リョウガとはじめて会ったのも
この場所だったよ
- ディナ
- ふうん…
家がなくなったなんてね…
- どうせまたあんたが
なんかドジったんでしょ…?
- エッジ
- ちがうよ
- この村にはゴウラって召喚獣が
封印されている遺跡があるって
村長が言ってただろ?
- ディナ
- 凶悪な召喚獣ってやつね…
- エッジ
- すっごい昔に召喚したはいいけど
力が強すぎて制御できなかった
召喚獣なんだって…
- 送還することもできなかったから
やっとのことで封印したらしいんだけど
- それを解放しようとした
グレンって悪い召喚師がいたんだ
- ディナ
- 身の程知らずな人間ね…
どうにかできるとでも
思ったのかしら…
- エッジ
- 自分の力に自信を持ってて
ゴウラの力を手に入れられるって
思ってたらしいよ
- で、封印を解こうとして
村で大暴れしたんだって
- ディナ
- 手に負えないわね…
そのときに、あんたの家が…
- エッジ
- うん…
- 父さんや親方…
みんなでグレンと戦って
やっつけることはできたんだけど
- 僕の家はこわされちゃって
僕も大ケガしちゃったんだ…
- その時、僕を助けるために
魔刃使いの力を使っちゃったから
父さんは死んだんだって…
- ディナ
- ふぅん…
- エッジ
- 母さんは僕が生まれてすぐ
死んじゃったらしくて
- それで…
僕はひとりになったんだ
- ディナ
- ひとり、か…
- エッジ
- でも親方が僕を家族として
迎えてくれたんだ
- 親方の奥さんも
その時に亡くなってて
大変だったはずなのに…
- ディナ
- …
- エッジ
- 最初はいろいろあったけど
オルカやタタンとも仲良くなった
だから…
- 僕はもう…
ひとりじゃない
- それに今日から
ディナって
パートナーができたしね
- ディナ
- そうね…あたしも形とはいえ
護衛獣になっちゃったんだから
あんたについていかなきゃならないのか…
- ガマンしてあげるわ…
メンドクサイけど…
- エッジ
- ありがと、ディナ
よろしくたのむよ
- ディナ
- なに言ってるのよ…
あんたこそしっかり
あたしをまもりなさいよ…
- エッジ
- わかってるって
- ディナ
- う…
- じ、じゃあいい…?
これからあんたはあたしのために
なんでもするのよ…!
- エッジ
- なんでもって…
- ディナ
- なによ…!
あたしは護衛獣なのよ
それぐらいされて当然な…
- うっ…
- エッジ
- ありゃ
- でぃな
- ごめんなさい!
- エッジ
- はいはい
- でぃな
- わたしもエッジさまの
護衛獣になったんです!
だから…
- がんばってエッジさまを
おまもりいたしますから!
- エッジ
- うん
よろしくたのむよ
- でぃな
- ありがとうございます!
- それから…あの子のことも
許してくださいませんか?
本当に悪気はありませんの…
- エッジ
- わかってるって
- でぃな
- なんか素直にふるまうのが
テレくさくって
あんな口を…
- きゃっ!
- ディナ
- まったく…アイツは…
余計なことを…
- エッジ
- 大丈夫?
- ディナ
- せっかくの散歩だったのに
台無しだわ…
- もう帰る…!
- エッジ
- はいはい…
第2夜
- エッジ
- あれ、ディナ…
なにやってんの?
こんなとこで…
- ディナ
- 言ったでしょ、マナの補充よ
ここ…なかなかいい感じに
マナがあふれてるのよね
- …って、あんたこそなによ…
もしかして…
あたしを追いかけてきたの…?
- エッジ
- ちがうよ、散歩だよ散歩
ディナだって知ってるだろ?
ここが僕の思い出の…
- ディナ
- ちょっ…
別にあんたの思い出の場所だから
ここに来たわけじゃないからね…
- エッジ
- はいはい
そういえば
今日はありがとね
- ディナ
- な、なによ、いきなり…
- エッジ
- ほら、集会でさ
みんなに信じてもらえなかったとき
ディナが僕のこと信じるって…
- 本当にうれしかったんだ
だから、ありがと
- ディナ
- まったく…
こんなヒドイ目にあうんなら
あんなこと言うんじゃなかったわ…
- エッジ
- ディナ…
そんな…
- ディナ
- アツいのガマンして武器なんか作ったり
召喚獣と戦ってコワイ目にあったり…
なんであんたの護衛獣なんかに…
- でぃな
- ごめんなさい!
- あの子ったらテレ屋さんで
テレかくしのために
すぐにあんなヒドイことを…
- エッジ
- ホントに?
- でぃな
- はい…心の中では
エッジさまを想う気持ちで
いっぱいですのよ
- もちろん、わたしも
負けないくらい
エッジさまのことが…
- ディナ
- …っだーっ!
なんなの一体!?
もういい…帰る…!
- エッジ
- あ…ディナ…
ごめん、僕は…
- ディナ
- なによ…!
別にあんたに怒ってるわけじゃ
ないからね!
第3夜
- ディナ
- なによ…
またあんた…?
- エッジ
- ごめんごめん
ジャマだった?
- ディナ
- まあね…
本当はひとりでゆっくりしたいけど
いっしょにいてあげてもいいわよ…
- エッジ
- よかった
ありがと
- ディナ
- まったく…
あんたって人間は…
- エッジ
- 今日も色々あったからね
気分転換したくて
- ディナ
- 人間は色々大変ねぇ
ケガしてるけど強がったり
仲がいいのにケンカしたり
- エッジ
- オルカは強がってるんじゃない
タタンを心配させないように
してるだけだよ…
- ディナ
- ご苦労なことね…
リョウガがあんたをおそってくるのも
仲がよすぎるからかもね…
- エッジ
- そんな…!
なんだよ…
そんな言い方…!
- ディナ
- なによ…
そんなにショック受けなくたって
いいじゃ…
- でぃな
- ごめんなさい!
ホントにあの子ったら…
悪気はないんですよ!
- エッジ
- 本当かなぁ…
- でぃな
- エッジさまがすごく
リョウガさんのことを気にしてるので
ちょっとヤキモチを…
- ディナ
- あーもー!
なにいってんの!?
- エッジ
- ごめんね、ディナ…
僕がもう少し
気を付けていれば…
- ディナ
- もういいってば…!
帰るわよ…!
第4夜
- ディナ
- なによ…
またあんた…?
- エッジ
- なんだか今日は
いろいろあったからね…
落ち着きたくてさ…
- ディナ
- たしかに、いろいろあったわね…
パスゥって子は出てくるし
親方は呪われてるし…
- エッジ
- でも、ブルニードにも会ったよ
魔刃の場所もわかりそうだし
ゴウラの封印まであと少しだよ
- がんばって魔刃を手に入れよう!
- ディナ
- いいわよ
ただし、がんばるのは
あんただけどね…
- エッジ
- いいよ
ディナがいてくれるだけで
僕はがんばれるから!
- ディナ
- な…!
- まったく…
あんたはどうして…
- でぃな
- あの…エッジさま!
わたしもいますから!
がんばりますから!
- エッジ
- わかってるよ
たよりにしてるからね
- でぃな
- はい!
だから、安心して…
- ディナ
- …まったく
そこまでよ…
- エッジ
- まあまあ…
よろしくたのむよ
- ディナ
- 考えとくわ…
第5夜
- エッジ
- ディナ…
マナはどう?
- ディナ
- どう…って…?
なによ…あんた…?
ちょっとヘンよ…?
- やっと魔刃を手に入れたんでしょ…
いつものあんたなら
もっと、こう…
- エッジ
- なんか…
そんな気分じゃなくて…
- ディナ
- ふーん…
リョウガのことね…
- エッジ
- え…?
- ディナ
- もういいかげんあきらめたら?
敵なのよ、アイツ
- エッジ
- ちがう!
- ディナ
- な…なによ!?
おどろくじゃない…!?
- エッジ
- リョウガには何か事情があって
話し合えば元に戻れる…
そう思ってたんだ
- いや…
思おうとしてたんだ…
- だけど…なにも聞けなかった…
もしちがってたらって思うと
怖くて聞けなかったんだ!
- 本当は、イヤなんだ…
リョウガと戦うなんて…
- ディナ
- じゃあ、やめればいいじゃない…
魔刃さがし
- エッジ
- な…!
できるわけないだろ…
そんなこと…
- ディナ
- なに言ってるの…?
カンタンじゃない…!
やらなきゃいいだけだもの…
- エッジ
- だって…
そんなことしたら
みんなが…
- ディナ
- 他人のことなんか
どうだっていいでしょ…!?
- エッジ
- でもディナだって…
ウソツキ呼ばわりされるのは
イヤだって…
- ディナ
- あんたはできなかったから
あきらめたんじゃなくて
できるけど自分の意思でやめるのよ…
- ご主人様がやらないって
決めたんだもの…護衛獣のあたしが
責められる筋合いはないわ…
- エッジ
- でも…
ディナはそんな人間の
護衛獣でもいいの?
- ディナ
- いまさらいいも悪いもないでしょ…
でも…そうね…
- やるって言ったことができないような
なさけない人間が
あたしのご主人様なのはイヤだけど…
- 自分がやるのがイヤなことを
やらないって言う人間なら
別にご主人様でもいいってことで…
- エッジ
- ディナ…
- ディナ
- ほらほら…
やめちゃいなさいよ…
これであたしも危ない目にあわな…
- でぃな
- ごめんなさい!
- エッジ
- …
いいんだ…
- でぃな
- エッジさまが村の人々を
放っておけないことを知っていて
あんな、困らせるようなことを…
- 大丈夫ですよ、エッジさま
わたしがついています!
辛いかもしれませんがいっしょに…
- エッジ
- そうだよ…
さっきディナが
言った通りだ…!
- でぃな
- あれれ…?
エッジさま…?
- エッジ
- できるんだ…
僕なら止められるんだ…
リョウガがゴウラの復活させるのを…
- だったら、やるしかない!
- でぃな
- エッジさま…
あの子、わかってて、あんな…?
- 負けましたわ…
- ディナ
- めずらしいわね…
自分から戻るなんて…?
- エッジ
- ありがと、ディナ!
キミが護衛獣で
本当によかった!
- ディナ
- なによ…!
はずかしいわね…
- エッジ
- よしっ! がんばるぞ!
- ディナ
- はいはい…
どうぞご自由に…
第6夜
- ディナ
- エッジじゃないの…
今日はたいへんだったから
ずいぶんお疲れのようね…?
- エッジ
- え…?
ディナがそんなこと
言ってくれるなんて…
- ディナ
- あんたにもう少し
色気があればねぇ…
- エッジ
- 悪かったね!
ディナなんか
なにもしてないくせに!
- ディナ
- なによ…!
あたしが悪いって言うの!?
- エッジ
- だって、あのとき
ディナがお願いしてたら
もしかして…
- ディナ
- 失礼ね…! もしかしてって何よ!?
あたしがお願いしてたら
絶対通してもらえたわね…!
- エッジ
- じゃ、なんで…!?
- ディナ
- イヤだから
- エッジ
- なっ…!
本当に、もう…!
- でぃな
- ごめんなさーい!
- エッジ
- そんな…
キミがあやまることないよ
- でぃな
- いいえ…!
あのときわたしが
なんとかできていれば…
- こんな風にエッジさまが
お怒りにならなくても…
- エッジ
- ああ…そんな…
大丈夫、怒ってないから
- でぃな
- ああ…エッジさま…
なんておやさしい…
わたしはそんなエッジさまが…
- ディナ
- じゃあ、そういうことで…
- エッジ
- なにがだよ!
まったく…
- ディナ
- なによ…
怒ってないんでしょ?
じゃあ、いいじゃない
- 魔刃もちゃんと手に入ったんだし
全部あたしのおかげってことで
- エッジ
- くっ…
- 負けた…
第7夜
- ディナ
- まったく、あんたは…
今日も大変な目に
あわせてくれちゃって…
- エッジ
- たしかに今日も
大変だったなぁ…
- ディナ
- まったくよ…
あんな大きな機械兵士の中に入れられて
訳のわからない機械を操作させられて
- エッジ
- …ってディナはあの時
なにもしてないだろ?
- ディナ
- なによ…その言い方…!?
気分が悪いのにたえてたのよ…!?
あんたこそなんなのよ!
- そんな思いをして乗ったガンヴァルドを
なんだかよくわからないけど
リョウガたちにこわされちゃって…!
- エッジ
- そんな…!
- ディナ
- まったく…
なにもしてないのは
どっちなんだか…
- でぃな
- ごめんなさい!
- まったくあの子ったら
自分のことをタナにあげて
エッジさまをせめるなんて…
- エッジ
- ううん…
黒い方のディナの言うとおり
僕はリョウガを止められなかった
- でぃな
- エッジさま…
- エッジ
- あのときリョウガは
とても悲しそうだったのに…
- でぃな
- 悲しい…?
リョウガさんがですか!?
- エッジ
- 多分、今あいつのやっていることは
あいつの気持ちとは関係なく
やらなきゃいけないことなんだよ…
- だから、あいつは全力でくる
- でぃな
- 全力だなんて…!
- エッジ
- 正直、あいつに勝てる
自信はないけど
やるしかないんだ…
- だって、リョウガを止められるのは
僕だけなんだから…
- でぃな
- エッジさま…
大丈夫ですよ!
わたしがついています!
- きっとあなたをお守り…
- ディナ
- …ってこれ以上危ない目に
あわされちゃたまんないわ…
- エッジ
- 悪いけど、ディナ…
キミが支えてくれるから
僕はリョウガと戦えるんだ
- だから
最後までつきあってもらうよ
- ディナ
- な…なによ…もう…
- エッジ
- たのむよ、ね…
- ディナ
- し…しかたないわね…
第8夜
- ディナ
- あー…
今日も大変だったわ…
- エッジ
- そうだね…
白いディナにもよろしくね
歌までうたってくれちゃって
- でぃな
- ありがとうございます!
- エッジ
- ううん
お礼を言うのはこっちだよ
ありがと!
- でぃな
- うれしいです…
エッジさまのお役にたてるなら
わたし、歌だって、なんだって…
- ディナ
- …って、ちょっとなによ…!?
あたしの方ががんばったわよ…!
マグナたちと戦ったじゃない…!
- エッジ
- ごめんごめん
たしかにマグナさんたちは
すごかったね
- あのときマグナさんたちが
本当の力を出していたら
絶対に勝てなかったと思う
- ディナ
- なによ…!
手加減されてたっていうの…?
- エッジ
- 多分ね
それにほら、護衛獣の
ハサハちゃんもいなかったし
- ディナ
- なによ…
あんな子ひとりふえたって
どうだっていうの…!?
- エッジ
- 全然ちがうよ
いつもいるパートナーがいなくて
調子が出せなかったと思うんだ
- 僕だってディナがいないと
調子出せないと思うから…
- ディナ
- なっ…
- まったくあんたは…
- エッジ
- そんなわけで
これからもよろしくね
- ディナ
- うぅ…
し…しかたないわね…
第9夜
- ディナ
- あ、エッジ…
やっぱり来たわね…
- エッジ
- やっぱりって…?
- ディナ
- だって、あんた今日
相当へこんでたじゃないの…
- エッジ
- う…たしかに…
みんなに信用されなかったときは
こたえたなぁ…
- ディナ
- なに言ってるのよ…
はぐれ召喚獣の扱いに比べれば
まだマシな方よ…
- エッジ
- ディナ…
- ディナ
- それに、もしかしたら
アレが連中の本心かもよ…
- エッジ
- そんなわけ…!
- ディナ
- いーや…
わからないわよ…
だってあんた、魔刃…
- でぃな
- ウソですよ、エッジさま!
- みなさん本当に
エッジさまのことを
心から信用していますわ
- エッジ
- うん…
ありがとう…
- でぃな
- それにもし、世界のすべてが
エッジさまの敵にまわっても
護衛獣のわたしがいます!
- わたしがいるかぎり
けっしてエッジさまを
ひとりにはいたしませんわ!
- ディナ
- …って、あーもー!
みっともないことを言うんじゃない…!
- エッジ
- ありがとう、ディナ
キミが護衛獣でよかったよ
- ディナ
- なっ…!
さっきの台詞はあたしじゃないから…!
当てにされても、困るわよ…
- エッジ
- わかってるよ
- ディナ
- あー…もー…
第10夜
- ディナ
- ちょっと…
そろそろ落ち着いた…?
- エッジ
- ごめん、ディナ…
心配かけるね…
- ディナ
- なっ…!
誰があんたの心配なんか…!
- でぃな
- いいえ…
護衛獣ですもの
心配するのが当然です
- エッジ
- ありがと…
- でぃな
- エッジさま…
まだ、迷っているのですね…?
- エッジ
- 迷ってなんかいないよ…!
僕がやらなきゃいけないのは
ゴウラを封印することなんだろ?
- リョウガのことで悩んでたって
あいつがかえってくるワケじゃ
ないもんな…!
- でぃな
- エッジさま…
- すいません…!
- エッジ
- あ…
ごめん…ディナ…
- ディナ
- あーあ…
ショックだったみたいよ…
あの子…
- ま、別にいいけど…
- エッジ
- ごめんよ…
でも…
僕にだってわかってるんだ…
- こんな気持ちじゃゴウラ封印なんて
できないことぐらい…
- でも…どうしようもないんだ…
また魔刃使いの力が暴走して
誰かをキズつけてしまったらって…
- ディナ
- シンコクねぇ…
簡単に答えは出そうにないから
いったん帰らない…?
- エッジ
- そうだね…
テンイの石碑
- エッジ
- ここにいたんだ、ディナ
- ディナ
- ひゃっ!
- な…なによ…!?
いきなり…!?
- エッジ
- そんなにおどろかなくても…?
- ディナ
- なによ、その言い方…
おどろいたあたしが
悪いとでも言うの…!
- エッジ
- そんなことないけど
そのおどろきっぷりは…
見つかると困ることでもしてたの?
- ディナ
- そ、そんなこと
あるわけないじゃない…!
- エッジ
- じゃ、なにしてたの?
- ディナ
- そ…それは…
- エッジ
- やっぱり…
言えないようなことなんだ?
- ディナ
- ちがうって言ってるでしょ…
しつこいわ…
あんたには関係ないわよ…!
- ジャマだから工房で
魔刃使いの力が暴走するかも…
とか言って、いじけてなさいよ…!
- エッジ
- そんな…
僕だって…!
- ディナ
- な、なによ…
もしかして、本気で怒っ…
う…っ! また…!
- でぃな
- ごめんなさーい!
- あの子ったらまたヒドイことを
ごめんなさい、エッジさま
本当に悪気はないんですの…
- エッジ
- いいんだ…
僕も悪かったし…
- でぃな
- あの子ったらここで
エッジさまのために
お祈りをしてたんですの
- エッジ
- 僕のために?
- でぃな
- はい
魔刃使いの力が
暴走しないようにって…
- エッジ
- ディナ…
- でぃな
- あの子、はずかしがりやさんで
口には出しませんけれど、心の中では
いつもエッジさまのことを…
- 考え…て…
- ディナ
- いいかげんにしなさい!
- エッジ
- ディナ…
さっきはごめん…
- ディナ
- べ、別にいいわよ…
あたしも、ちょっとだけ…
言いすぎたかもしてない可能性が…
- エッジ
- ありがと
- ディナ
- ま、力の暴走なんて
さっきのあたしみたいなもんでしょ?
- あたしだってあの子と
一つになっちゃったばかりの頃は
すっごくイヤでイヤで…
- …って今でもイヤだけど
とにかく、このままでいるくらいなら
消えた方がマシだって思ってたわ…
- エッジ
- そうだったんだ…
- ディナ
- でも、あの子は言ったのよ…
かまいませんわよ、そうすれば
わたしが残りますから…ってね…!
- あたしが消えて、あの子が残るなんて
許されるわけないじゃないの…!
ねぇ…!?
- エッジ
- ねぇって言われても…
- ディナ
- あたし、アッタマにきたから
消えたいだなんて二度と思わないって
誓ったのよ…
- それより、あの子を
このまま押さえ込んでやろうってね…
- エッジ
- それはまた…
- ディナ
- ま…要するに
あたしみたいに心がシッカリしてれば
ダメな魂だってちゃんと支配できる…
- でぃな
- 誰がダメな魂ですの!?
- ディナ
- いいこと言ってるんだから
だまってなさいよ…!
- ご主人様に自信を持ちなさいって
言ってるんでしょ…って…!
- あ…!
- エッジ
- ディナにそこまで
言わせちゃったんだ…!
- ここで、魔刃使いの力を怖がって
立ち止まっているわけには
いかないよ!
- ディナ
- …まあ
そういうことね…
- エッジ
- ありがと…ディナ
心配かけたね…
- ディナ
- だっ…誰が心配なんか…!
- エッジ
- 僕は知らないあいだに
大切なことを忘れてたみたいだ…
- 僕がここまで来れたのは
僕ひとりの力じゃない…
- 僕のとなりにはいつだって
ディナがいてくれたんだ!
- ディナ
- なによ、あらたまっちゃって…
形とはいえ護衛獣なんだから
しかたないでしょ…
- エッジ
- そうだよ、仕方ないんだ
これからもずっと、よろしくね
- ディナ
- しかたないわね…
ED
- ディナ
- あーっ…
これで、やぁっと
ノンビリできるわね…
- エッジ
- おつかれさまだったね
ディナ
- ディナ
- 本当につかれたわよ…
だから労いの言葉なんかより
マナいっぱいの何か、ちょうだい
- エッジ
- 何かってなんなんだか…
とにかく、ありがと
ディナ
- ここまでやってこれたのも
ディナがはげましてくれた
おかげだよ
- ディナ
- 当然よ!
このあたしの努力に
心からカンシャなさいよ…
- エッジ
- そうだね
天使のディナにも
お礼言わなきゃな
- ディナ
- 別にいいわよ…
あの子
なんにもしてないし…
- エッジ
- そんなことないよ
いろいろ力をかして
くれたじゃないか!?
- ディナ
- ちょっと…! どこ見てたのよ…!
いままで、ずっと、常にあたしひとりが
がんばってきたじゃない…!
- 特にグレンってヤツと会った後からは
あの子ったら怖がっちゃって
出てくることさえ…
- でぃな
- そんなことありませんわ!
- エッジ
- あはは
ひさしぶり
- でぃな
- たしかに出番がありませんでしたけど
ずぅっとあの子といっしょに
応援してましたわ!
- エッジさまを想う気持ちは
あの子と同じですから
姿はあの子でもいつもいっしょに…!
- エッジ
- わかってるよ
ディナは天使と悪魔
ふたりでひとりだってことくらい
- でぃな
- エッジさま…
- エッジ
- 今まで本当にありがと!
これからもよろしくね!
- でぃな
- あ…はい…
エッジさま…!
- ディナ
- ちょっとまちなさいよ…!
そういう台詞は
あたしに言いなさいって…!
- エッジ
- さっき言ったじゃないか
- ディナ
- なんか、ちょっと
フンイキちがったもの…
- エッジ
- そんなことないよ…
- ディナ
- いいから…!
はやく…!
- エッジ
- わかったわかった…
- ありがと、ディナ
これからもよろしくね
- ディナ
- んふふ…
- しかたないわね…
これからもいっしょに
いてあげるわ…
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